日本被団協のノーベル平和賞受賞へのお祝いのメッセージ
2024年10月16日更新
日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)のノーベル平和賞受賞に心よりお祝いを申し上げます。
ノーベル賞委員会は、受賞の理由を「被団協は核兵器のない世界を実現するための努力を続け、核兵器が二度と使用されることがあってはならないと証言を通じて示してきた」、また「核兵器の使用は道徳的に容認できないという国際規範の確立に多大な貢献を果たした」と説明しています。しかし、その道のりは決して平坦ではなく、身体的・精神的な苦痛、そして筆舌に尽くしがたい努力の積み重ねがあったことを私たちは深く受け止めています。核兵器の惨禍を経験された皆様の長年にわたる粘り強い取り組みに、あらためて敬意を表します。
私たち山梨県生協連は「平和の活動を推進します」を年度の活動方針に掲げ、戦争や核兵器のない平和な世界を目指して、取り組んできました。今後も、核兵器の早期廃絶を目指し、被爆者の皆様に寄り添った取り組みを進めてまいります。
今、世界ではウクライナやガザ、中東などで平和とは程遠い状況が続いています。ノーベル賞委員会が指摘する通り、現在進行中の戦争では核兵器の使用が脅しの手段として使われており、核を巡る国際情勢は非常に緊迫しています。今回の受賞が、そうした無責任な世界の指導者たちへの強い警鐘となることを期待するとともに、世界の指導者たちに対して、核兵器の廃絶と戦闘行為の即時停止を改めて強く呼びかけます。
2024年10月16日
山梨県生活協同組合連合会
会長 伏見 孝文